2007年12月3日月曜日

ポイントサイトの誕生

ポイント制度は消費税制度のスタート時期とほぼ同時期に導入されましたので現在、ほとんどの方が何らかの形でポイントに関わっていると思います。

クレジットカードを使う人はクレジットカードに付帯するポイント制度に参加しています。AUの携帯電話を利用している方はAUポイント制度に参加しているわけです。

本人が望む望まないに関係なく、知らず知らずのうちにいろんなポイント制度に参加していると思います。

ポイントサイトもそんなポイント制度の中の1つですが、今のところ若い世代の方を中心に利用する方が多いです。大体10代~30代ぐらいの方が利用者の中心となっているようです。

ポイントサイトはネット広告市場の成長により誕生したサービスです。

ここ5~6年の間に企業が投ずる宣伝広告費(販促費)はTVCM、新聞、ラジオ、雑誌等の従来のメディアからインターネットを利用したネット広告に中心を移しつつあります。

自社の商品やサービスの販売サイトをインターネット上に作成して、そのサイトにアクセスを呼ぶために他のサイトに宣伝を依頼したり、ヤフーやグーグルのような代表的な検索エンジンに自社広告を出稿したりしています。

つまり、ネット上のいろんな媒体を利用して自社サービスの宣伝広告を行うようになりました。これに目をつけたのがポイントサイトです。

広告を出したい企業と契約を結び、広告主に代わって、商品やサービスの紹介を行うサービスを始めたわけです。広告主からは成果報酬の形で報酬を受け取ります。

広告主から見た場合、TVCMとは異なり、自社商品が売れる、自社サービスが契約される等の具体的な成果があった場合のみ成果報酬を支払えばよいので予算が立てやすく、また確実に効果が得られるわけです。

例えば、1件あたり1000円で1000件の成果を得たい場合は1000×1000=100万円の予算を用意すれば良いわけですね。

さて、広告主に代わり宣伝を依頼されたポイントサイトはポイント制度を巧みに用いて、広告主に求められている成果を獲得します。

つまり、広告主からもらう予定の成果報酬の一部をポイントの形で利用者に還元するのです。利用者から見た場合、TVのCMを見て購入しても何ももらえませんが、ポイントサイトから紹介されているサービスを利用するとポイントがもらえます。

それならばポイントサイトから利用した方がとくなのです。

この事が細かい節約に敏感な若い世代を中心に口コミ的に広がり、ポイントサイトの利用者が急速に拡大致しました。現在では最大手のポイントサイトであるネットマイルには600万人もの会員がいるようです。

ポイントサイト=ささやかな節約に有効なサイトであると考えれば良いでしょう。